空き家所有者100人に聞いた
「0円譲渡を検討した理由」ランキング
不動産会社へ相談しても売却できない、 管理を続けるのが負担、 解体するか迷っている――。
こうした空き家を手放す方法の一つとして、 「0円譲渡」という選択肢があります。
今回は空き家所有者100人を対象に、 「0円譲渡を検討した理由」を調査しました。
調査概要
調査対象:空き家所有者
調査人数:100名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年6月
0円譲渡を検討した理由ランキング
| 順位 | 0円譲渡を検討した理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 売却できなかった | 29% |
| 2位 | 管理の負担から解放されたい | 22% |
| 3位 | 固定資産税を払いたくない | 15% |
| 4位 | 解体費用をかけたくない | 11% |
| 5位 | 子どもに負担を残したくない | 9% |
| 6位 | 相続人が利用しない | 8% |
| 7位 | 空き家の老朽化が進んでいる | 6% |
しかし、売却できないことだけが0円譲渡を考える理由ではありません。 管理、固定資産税、解体、将来の相続など、 所有し続けることへの負担も大きな理由になっています。
第1位|売却できなかった 29%
最も多かった理由は、 「売却できなかった」で29%でした。
空き家の売れやすさは、 立地、土地の条件、建物の状態、 価格、地域の需要などによって大きく異なります。
不動産会社へ相談しても、 希望する条件で売却できなかったり、 取り扱いが難しかったりする空き家もあります。
通常の売却が難しい場合でも、 買取、専門的な不動産相談、 0円譲渡など、別の方法を検討できる場合があります。
0円譲渡は、空き家を手放すための有力な選択肢の一つですが、 最初から0円で譲る必要があるとは限りません。
一般的な仲介による売却、 不動産会社による買取、 物件の状態に応じた専門的な買取など、 ほかの方法で手放せる可能性もあります。
まず売却・買取の可能性を確認し、 難しい場合に0円譲渡まで比較する という順番で考えてみましょう。
空き家を売りたい人へ|売却・買取・0円譲渡など手放す方法を見る →第2位|管理の負担から解放されたい 22%
第2位は、 「管理の負担から解放されたい」で22%でした。
空き家では、 建物や敷地の状況に応じて、 草刈り、庭木の手入れ、 建物の確認、換気などが必要になることがあります。
特に所有者が遠方に住んでいる場合、 現地へ行くための時間や交通費も負担になります。
「いつか使うかもしれない」という理由だけで所有を続けている場合は、 売却や譲渡を含めて比較することが重要です。
第3位|固定資産税を払いたくない 15%
第3位は、 「固定資産税を払いたくない」で15%でした。
誰も利用していない空き家でも、 不動産を所有している間は、 原則として固定資産税などの負担があります。
毎年の負担を考え、 「利用しないのであれば自分の代で手放したい」 と考えるきっかけになることがあります。
関連記事: 空き家の固定資産税で困ったことランキング →
第4位|解体費用をかけたくない 11%
第4位は、 「解体費用をかけたくない」で11%でした。
建物を解体する場合の費用は、 建物の構造・大きさ・立地・残置物・道路状況などによって異なります。
そのため、 解体する前に 「建物が残った状態でも引き継いでくれる人がいるか」 を確認するという考え方もあります。
建物の状態や物件条件によっては、 修繕や解体などが必要になる場合もあります。 まず物件の状態と引き受け希望者の条件を確認することが重要です。
第5位|子どもに負担を残したくない 9%
第5位は、 「子どもに負担を残したくない」で9%でした。
自分が管理できている間は問題がなくても、 将来その空き家を誰が引き継ぐのかという問題があります。
子どもが利用する予定がない場合、 空き家そのものだけでなく、 管理や片付けについても 次の世代の負担になる可能性があります。
家財、土地、建物、相続、 今後の利用まで含めて考えることが重要です。
第6位|相続人が利用しない 8%
第6位は、 「相続人が利用しない」で8%でした。
実家を相続しても、 すでに別の地域に自宅があったり、 仕事や生活の拠点が離れていたりすると、 実際に住む予定がないケースがあります。
家族の誰も利用する予定がない場合は、 管理を続けるのか、 売却や譲渡を検討するのか、 早めに方向性を整理しておくことが重要です。
第7位|空き家の老朽化が進んでいる 6%
第7位は、 「空き家の老朽化が進んでいる」で6%でした。
建物の状態によっては、 今後修繕や維持管理が必要になることがあります。
今後自分や家族が使う予定がないのであれば、 費用をかけて維持し続けるのか、 現状のまま引き継いでくれる人を探すのかを 比較することが大切です。
調査から見える「売れない」以外の問題
今回の調査では、 0円譲渡を検討した最大の理由は 「売却できなかった」29%でした。
一方で、 管理負担22%、 固定資産税15%、 解体費用11%など、 所有し続ける負担を理由に挙げた回答も目立ちます。
通常の不動産売却では買い手が見つからない。
草刈りや建物確認などを続けることが難しい。
利用していなくても税金や管理に関する負担がある。
子どもや次の相続人へ空き家問題を残したくない。
つまり、 0円譲渡を検討する人の目的は 「0円で家を処分する」ことではなく、 使わない不動産を次の人へつなぎ、所有負担を整理すること にあると考えられます。
0円譲渡とは?売れない空き家を次の人へつなぐ方法
0円譲渡とは、 空き家や土地を、 売買価格を付けずに次の所有者へ引き継ぐ方法です。
一般的な不動産売却では買い手が見つかりにくい物件でも、 「無料であれば使いたい」 という人が見つかる可能性があります。
物件の状態や権利関係を確認し、 譲る側・譲り受ける側双方が条件を理解したうえで進めることが重要です。
契約・登記・税金その他の費用が発生する場合があります。 個別の税務・登記については、 司法書士・税理士などの専門家へ確認してください。
不動産会社へ相談したけれど売れない。
管理を続けるのが難しい。
解体する前に、誰かに使ってもらえる可能性を確認したい。
このような空き家について、 空き家マッチングセンターでは、 0円譲渡を含めて次の使い手を探す方法を検討できます。
0円譲渡・空き家マッチングについて見る →0円譲渡以外の選択肢も比較する
0円譲渡がすべての空き家に適した方法とは限りません。
売却できる可能性がある物件を、 確認せずに0円で譲ってしまう必要もありません。
まず不動産として売却・買取できる可能性を確認します。
通常売却が難しい場合に、次の使い手へつなぐ方法を検討します。
残置物が問題になっている場合は、必要な整理方法を確認します。
建物の状態や土地利用を確認したうえで必要性を判断します。
空き家を売りたい人へ|売却・買取・0円譲渡など手放す方法を解説 →
売却・片付け・管理・解体・譲渡など、 何から始めればよいか分からない方へ。
空き家の相談窓口 →譲渡や売却を考える前に、 実家の家財整理が必要な方へ。
空き家片付けセンター →今回の空き家所有者100人への調査では、 0円譲渡を検討した理由の第1位は 「売却できなかった」29% でした。
続いて、 管理負担22%、 固定資産税15%、 解体費用11%、 子どもへの負担9%、 相続人が利用しない8%、 老朽化6% という結果です。
0円譲渡は、 すべての空き家に適した方法ではありません。
しかし、 通常の売却では買い手が見つからず、 今後も利用する予定がない場合には、 検討できる選択肢の一つです。
まず売却・買取できる可能性を確認する → 所有を続ける負担を確認する → 片付け・解体の必要性を確認する → 0円譲渡を含めて手放し方を比較する。
売れないからと放置するのではなく、 売却・買取・0円譲渡など、 その空き家の条件に合った出口を比較してみましょう。


