空き家所有者100人に聞いた「共有名義で困ったこと」ランキング

共有名義で困ったことランキング 特集・調査レポート
空き家所有者100人アンケート調査

空き家所有者100人に聞いた
「共有名義で困ったこと」ランキング

相続した実家や空き家を兄弟姉妹などの共有名義にしたものの、 売却・管理・片付けなどを進めようとしたときに、 意見がまとまらないことがあります。

今回は、共有名義の空き家を所有する100人を対象に、 「共有名義で困ったこと」を調査しました。

共有名義になった後、 実際にどのような問題が起こりやすいのかを ランキング形式で紹介します。

調査概要

調査対象:共有名義の空き家を所有する100名

調査方法:インターネットアンケート

調査主体:空き家のいろは編集部

調査内容:共有名義で困ったことについて

共有名義で困ったことランキング

順位 困ったこと 人数
1位 売却したくても全員の同意が得られなかった 32人
2位 管理費や固定資産税の負担でもめた 23人
3位 話し合いが進まず放置状態になった 16人
4位 連絡が取れない共有者がいた 11人
5位 片付けや解体の判断ができなかった 10人
6位 相続人が増えて権利関係が複雑になった 8人
第1位は「売却したくても全員の同意が得られなかった」32人。
共有名義では、 一人だけの判断では進めにくい事項があることが、 大きな悩みにつながっていることが分かります。

第1位|売却したくても全員の同意が得られなかった

1位 32人
共有不動産全体を売る場合は、共有者間の合意が重要

最も多かったのは、 「売却したくても全員の同意が得られなかった」でした。

共有名義になっている不動産全体を売却する場合は、 原則として共有者全員の同意が必要になります。

意見が分かれやすい例
  • 今すぐ売却したい人がいる
  • 実家なので残したい人がいる
  • 将来使う可能性があると考える人がいる
  • 価格に納得できない人がいる
  • 売却そのものに反対する人がいる
「共有持分」と「共有不動産全体の売却」は分けて考える必要があります。
共有者が自分の持分について処分を検討できる場合と、 建物・土地全体を売却する場合では扱いが異なります。 具体的な権利関係や手続きは、 司法書士・弁護士などの専門家へ確認してください。

第2位|管理費や固定資産税の負担でもめた

2位 23人
「誰が払うのか」を決めないまま所有を続けると不満が出やすい

第2位は、 「管理費や固定資産税の負担でもめた」で23人でした。

空き家を所有している間も、 固定資産税のほか、 草刈り・庭木・修繕・除雪など、 状況に応じて管理のための費用が発生することがあります。

共有名義で起こりやすい不満
  • 一人だけが現地管理をしている
  • 費用を立て替えている人がいる
  • 誰がどこまで負担するのか決まっていない
  • 管理に対する考え方が共有者ごとに違う
共有を続ける場合は、売却の話だけでなく「管理」と「費用」も整理することが大切です。
誰が現地対応するのか、 費用をどのように分担するのかを 共有者間で確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

第3位|話し合いが進まず放置状態になった

3位 16人
「決められない」ことが、そのまま長期放置につながる

第3位は、 「話し合いが進まず放置状態になった」で16人でした。

共有者の意見がまとまらないと、 売却・片付け・修繕・解体などの方向性が 決まらないまま時間が経つことがあります。

その間にも、 建物や敷地の状態が変化したり、 管理の負担が続いたりする可能性があります。

最初から「売る・残す」を決めなくても構いません。
まず現在の建物・土地・管理費用・家財の状態など、 判断に必要な情報を共有者全員で確認するところから始める方法があります。

第4位|連絡が取れない共有者がいた

4位 11人
共有者が増えるほど、連絡や意思確認が難しくなることも

第4位は、 「連絡が取れない共有者がいた」で11人でした。

相続から時間が経つと、 共有者が遠方へ転居したり、 親族同士が疎遠になったりすることがあります。

共有不動産について重要な判断をしようとしても、 必要な人と連絡が取れず、 手続きが進まないケースがあります。

連絡が取れない共有者がいる場合は、自己判断で手続きを進めないことが重要です。
必要な対応は状況によって異なるため、 司法書士・弁護士などへ相談してください。

第5位|片付けや解体の判断ができなかった

5位 10人
お金の問題だけでなく「思い入れ」も判断を難しくする

第5位は、 「片付けや解体の判断ができなかった」で10人でした。

実家には、 家財や思い出の品が残っていることがあります。

意見が分かれやすい例
  • 全部片付けたい
  • 思い出の品を残したい
  • 解体したい
  • 建物を残したい
  • 費用を負担したくない

特に解体は、 一度実施すると建物を元に戻すことはできません。

先に建物の状態と今後の選択肢を確認する。
売却・譲渡など、 建物を残した状態でできる方法も確認してから、 片付けや解体の範囲を考えることが重要です。

第6位|相続人が増えて権利関係が複雑になった

6位 8人
共有状態のまま次の相続が発生することもある

第6位は、 「相続人が増えて権利関係が複雑になった」で8人でした。

共有者の一人が亡くなり、 その持分について新たな相続が発生すると、 関係する人が増える場合があります。

結果として、 誰がどの持分を持っているのか、 誰と話し合う必要があるのかが 分かりにくくなることがあります。

共有状態が長期間続いている不動産は、現在の登記内容を確認することから始めましょう。
登記や相続関係が複雑な場合は、 法務局や司法書士などへ確認することをおすすめします。

共有名義の空き家で最初に整理したい5つのこと

共有名義だからといって、 すぐに売却や解体を決める必要はありません。

まず、 現在の状況を共有者間で整理することが重要です。

  1. 登記上の共有者と持分を確認する
  2. 現在、誰が空き家を管理しているか確認する
  3. 固定資産税や管理費の負担状況を確認する
  4. 各共有者が「売る・残す・使う」をどう考えているか確認する
  5. 売却・管理・片付け・譲渡・解体の選択肢を比較する
先に「共有者全員が同じ情報を持つ」ことが重要です。
物件の状態や費用を知らないまま意見だけをぶつけ合うより、 判断材料を整理してから話し合う方が、 方向性を検討しやすくなります。
共有名義の空き家をどうすればよいか分からない方へ

共有名義では、 相続・家族関係・管理・片付け・売却など、 複数の問題が重なることがあります。

まず空き家全体を相談したい

売却・管理・片付け・解体・譲渡など、 どの方向が現実的か整理したい方へ。

空き家の相談窓口 →
家財・残置物を整理したい

共有している実家に大量の家財が残っている方へ。

空き家片付けセンター →
一般売却以外も検討したい

売れない空き家を、 0円譲渡などで次の使い手へつなぐ方法を検討したい方へ。

空き家マッチングセンター →
まとめ|共有名義は「誰が何を考えているか」の整理から

今回の共有名義の空き家所有者100人への調査では、 第1位は 「売却したくても全員の同意が得られなかった」32人 でした。

続いて、 管理費・固定資産税23人、 話し合いが進まず放置16人、 連絡が取れない共有者11人、 片付け・解体判断10人、 相続人増加8人 という結果になっています。

共有名義の問題は、 単に「売れるかどうか」だけではありません。

共有者を確認する → 費用と管理状況を確認する → 各共有者の考えを確認する → 選択肢を整理する → 必要に応じて専門家へ相談する。

この順番で整理すると、 空き家をどうするべきか考えやすくなります。

なお、 共有持分や共有不動産の売却、 相続登記などの具体的な法律手続きについては、 司法書士・弁護士などの専門家へ確認してください。