空き家所有者100人に聞いた
「実家じまいで困ったこと」ランキング
親の施設入所や相続などをきっかけに考えることになる「実家じまい」。 しかし、実際に始めると家を片付けるだけでは終わらないことがあります。
そこで「空き家のいろは」では、 空き家所有者100人を対象に「実家じまいで困ったこと」を調査しました。
実際にどのような問題で困ったのか、ランキング結果とともに見ていきます。
調査概要
| 調査対象 | 空き家所有者100人 |
|---|---|
| 調査内容 | 実家じまいで困ったこと |
| 調査方法 | インターネットアンケート |
| 調査主体 | 空き家のいろは編集部 |
実家じまいというと不動産の売却や相続をイメージしがちですが、 今回の調査では、まず「家の中をどうするか」で困った人が最も多い結果となりました。
実家じまいで困ったことランキング
| 順位 | 困ったこと | 票数 |
|---|---|---|
| 1位 | 家財や荷物が多すぎた | 29票 |
| 2位 | 兄弟・親族との意見がまとまらなかった | 21票 |
| 3位 | 片付け費用が高かった | 15票 |
| 4位 | 遠方に住んでいて作業できなかった | 11票 |
| 5位 | 思い出の品を処分できなかった | 9票 |
| 6位 | 売却できると思っていたが売れなかった | 6票 |
| 7位 | 相続手続きが複雑だった | 5票 |
| 8位 | 解体するか残すか判断できなかった | 4票 |
家財や荷物が多すぎた
今回の調査で最も多かったのが、 「家財や荷物が多すぎた」という回答です。
長年暮らしてきた実家には、家具、家電、衣類、布団、食器、 書類、アルバム、趣味用品など、何十年分もの家財が残っていることがあります。
- 押し入れを開けたら何十年分もの荷物が出てきた
- 片付けに何度も通うことになった
- 何を残して、何を処分するか判断できなかった
最初から全部捨てようとせず、 「残すもの」「譲るもの」「売るもの」「処分するもの」に分けて整理すると進めやすくなります。 写真、重要書類、貴重品などは先に確認しておきましょう。
一軒家に大量の家具・家電・生活用品が残っている場合や、 実家が遠方にあって何度も片付けに通えない場合は、 専門サービスへ相談する方法があります。
「空き家片付けセンター」では、 空き家・実家の残置物撤去や片付けについて相談できます。
空き家片付けセンターを見る →兄弟・親族との意見がまとまらなかった
2番目に多かったのが、 兄弟・親族との意見がまとまらないという問題でした。
「売りたい」「残したい」「解体したい」など、 実家に対する考え方や思い入れは家族によって異なります。 費用を誰が負担するのかという問題もあります。
- 売りたい人と残したい人で意見が分かれた
- 実家への思い入れに温度差があった
- 話し合いだけで半年以上かかった
最初から結論を決めるのではなく、 「誰が相続するのか」「誰か住む予定があるのか」 「維持費を誰が負担するのか」など、現状を一つずつ整理することが重要です。
片付け費用が高かった
3位は「片付け費用が高かった」でした。
家財の量や建物の大きさ、搬出条件などによっては、 一軒家の片付けにまとまった費用が必要になることがあります。
また、片付け以外にも清掃、庭の整理、 建物の修繕や解体などが必要になる場合があります。
何でも処分する前に、売却できる品や家族が引き取る品を確認しておきましょう。 また、業者へ依頼する場合は「どこまでが作業範囲なのか」を 見積もり時に確認することが大切です。
遠方に住んでいて作業できなかった
親の実家は地方にあり、自分は離れた地域で暮らしているというケースもあります。
片付けのたびに移動すると、 交通費や宿泊費だけでなく、仕事や家庭の予定を調整する必要もあります。
一度の帰省ですべて終わらせようとせず、 「重要書類の確認」「残すものの選別」など、 本人や家族でなければできない作業を優先すると効率的です。
思い出の品を処分できなかった
実家には、家族の歴史や思い出が残っています。
アルバム、手紙、写真、記念品などを前にすると、 「捨ててしまっていいのだろうか」と判断できなくなることがあります。
実家じまいは物理的な片付けだけではなく、 気持ちを整理していく作業でもあります。
判断できないものを無理にその場で処分する必要はありません。 「保留箱」を作ったり、写真をデジタル化したりして、 時間を置いて家族と判断する方法もあります。
「そもそも実家じまいは何から始めればいい?」 「片付けと相続、売却はどの順番で進める?」 という方は、実家じまいの基本をまとめた記事をご覧ください。
実家じまいはなぜ早めがいい?片付け・相続・売却までの進め方 →売却できると思っていたが売れなかった
「古い家でも土地があるから売れるだろう」と考えていたものの、 実際にはなかなか買い手が見つからなかったという回答もありました。
空き家の売却しやすさは、 立地、道路状況、建物の状態、土地の条件、地域の需要などによって異なります。
通常の不動産売却だけで判断せず、 物件によっては買取、活用、0円譲渡など 別の選択肢も比較してみましょう。
相続手続きが複雑だった
親が亡くなったことをきっかけに実家じまいを始める場合、 不動産の相続手続きも関係します。
相続人の確認、遺産分割、登記など、 家を片付けるだけでは解決できない問題が出てくることがあります。
まず相続人と土地・建物の登記状況を確認します。 内容が複雑な場合は、司法書士・税理士など、 問題に応じた専門家へ相談する方法があります。
解体するか残すか判断できなかった
古い実家の場合、 「解体して更地にした方がいいのか」 「建物を残して売った方がいいのか」と迷うケースがあります。
解体には費用が必要です。 一方で建物を残す場合には、 今後も管理が必要になる可能性があります。
解体を先に決めるのではなく、 建物の状態、売却可能性、今後の利用方法などを確認したうえで判断しましょう。
調査から見えた|実家じまいで後悔しない3つのポイント
誰が実家を引き継ぐのか、売るのか残すのかなど、 問題が起きる前から家族で話しておくことが重要です。
売却や活用方法によっては、 先にすべてを処分しない方がよい場合もあります。 実家全体の方向性と一緒に考えましょう。
片付け、相続、不動産など問題によって必要な専門分野は異なります。 難しい部分は適切な相談先を利用しましょう。
「空き家のいろは」では、 問題の内容に合わせて関連サービスも案内しています。
空き家所有者100人への今回の調査では、 実家じまいで最も多かった悩みは 「家財や荷物が多すぎた」29票でした。
続いて、 「兄弟・親族との意見がまとまらなかった」21票、 「片付け費用が高かった」15票 という結果になりました。
実家じまいは、単に家の中を空にすれば終わるものではありません。 家財、家族、相続、不動産、費用など複数の問題が関係します。
困ってから一度に解決しようとするのではなく、 家族で話せるうちから少しずつ整理しておくことが重要です。


