空き家所有者100人に聞いた
「兄弟間トラブルで困ったこと」ランキング
親から実家や空き家を相続したあと、 兄弟姉妹の間で 「売るのか、残すのか」 「誰が管理するのか」 「費用をどう負担するのか」 といった意見が分かれることがあります。
今回は、空き家を兄弟姉妹で相続した100人を対象に、 「兄弟間トラブルで困ったこと」を調査しました。
実際にどのような問題が起こりやすいのか、 ランキング形式で紹介します。
調査概要
調査対象:空き家を兄弟姉妹で相続した100名
調査方法:インターネットアンケート
調査主体:空き家のいろは編集部
調査内容:兄弟間トラブルで困ったことについて
兄弟間トラブルで困ったことランキング
| 順位 | 困ったこと | 人数 |
|---|---|---|
| 1位 | 売却するか残すかで意見が分かれた | 31人 |
| 2位 | 管理費や固定資産税の負担でもめた | 24人 |
| 3位 | 話し合いが進まず放置状態になった | 18人 |
| 4位 | 片付け費用の負担割合でもめた | 11人 |
| 5位 | 共有名義のまま何も決められなかった | 9人 |
| 6位 | 連絡が取れず手続きが進まなかった | 7人 |
兄弟間のトラブルは、 単なる感情の問題だけではなく、 空き家の利用方針・管理・費用負担など 現実的な問題と深く関係していることが分かります。
第1位|売却するか残すかで意見が分かれた
最も多かったのは、 「売却するか残すかで意見が分かれた」でした。
同じ実家でも、 兄弟姉妹によって感じ方や生活状況は異なります。
- 思い出があるため残したい
- 誰も住まないので売却したい
- 将来自分や子どもが使うかもしれない
- 管理を続けるのは難しい
- 売却価格に納得できない
建物の状態、管理費用、 売却可能性、将来利用する予定などを整理してから、 兄弟姉妹で話し合うと判断材料を共有しやすくなります。
第2位|管理費や固定資産税の負担でもめた
第2位は、 「管理費や固定資産税の負担でもめた」で24人でした。
空き家を所有している間は、 固定資産税のほか、 建物や敷地の状態によって 草刈り、庭木、修繕、除雪などの管理が必要になる場合があります。
- 近くに住む兄弟だけが管理している
- 一人だけが費用を立て替えている
- 費用分担を事前に決めていない
- 遠方の兄弟は現地の状況を知らない
金銭負担と現地作業の負担を分けて整理すると、 兄弟姉妹それぞれの負担が見えやすくなります。
第3位|話し合いが進まず放置状態になった
第3位は、 「話し合いが進まず放置状態になった」で18人でした。
家族の意見がまとまらないまま時間が経つと、 空き家の方向性を決められない状態が続くことがあります。
その間も、 建物や庭の状態は変化し、 現地確認や管理が必要になる場合があります。
「誰が定期的に確認するのか」 「緊急時は誰へ連絡するのか」 など、 所有中の管理方法を先に決めることも重要です。
第4位|片付け費用の負担割合でもめた
第4位は、 「片付け費用の負担割合でもめた」で11人でした。
実家には、 家具・家電・衣類・写真・書類など、 長年の生活用品が残っている場合があります。
- 誰が費用を負担するのか
- 自分たちでどこまで作業するのか
- 何を残すのか
- 思い出の品をどう分けるのか
- 片付け後に家をどうするのか
写真、重要書類、形見などは、 一度処分すると元に戻せません。 誰か一人の判断だけで進めないことが大切です。
第5位|共有名義のまま何も決められなかった
第5位は、 「共有名義のまま何も決められなかった」で9人でした。
共有名義の不動産については、 行おうとする内容によって 必要な同意や手続きが異なります。
そのため、 「共有だから何もできない」 「何でも全員一致が必要」 と単純に考えるのではなく、 何をしたいのかを整理することが重要です。
具体的な権利関係や必要な同意については、 司法書士・弁護士などの専門家へ確認してください。
関連記事: 共有名義で困ったことランキング →
第6位|連絡が取れず手続きが進まなかった
第6位は、 「連絡が取れず手続きが進まなかった」で7人でした。
兄弟姉妹が遠方に住んでいたり、 長年疎遠になっていたりすると、 空き家について話し合うこと自体が難しい場合があります。
相続や売却などの手続きを進める段階になってから 連絡先を確認しようとしても、 すぐに連絡できないケースもあります。
電話・メールなど、 今後空き家について連絡できる方法を 家族間で共有しておくことも重要です。
兄弟間トラブルを減らすために最初に整理したいこと
兄弟姉妹で意見が違うこと自体は 珍しいことではありません。
重要なのは、 感情だけで話し合うのではなく、 同じ情報を共有したうえで判断することです。
- 現在の所有者・登記を確認する
- 建物と土地の状態を確認する
- 家財・残置物の状況を確認する
- 固定資産税や管理費など現在の負担を確認する
- 売却できる可能性を確認する
- 各人が「売る・残す・使う」をどう考えているか確認する
- 今後の費用と管理方法を話し合う
物件の状態や費用など 客観的な情報を整理すると、 話し合いを進めやすくなる場合があります。
兄弟で実家を相続したときに考えられる主な選択肢
誰も利用しない場合は、 売却できる可能性を確認します。
住居や将来利用など、 実際に使う予定があるか確認します。
すぐに結論を出さない場合は、 管理方法と費用負担を決めます。
売却や利用に向けて、 必要な範囲の家財整理を進めます。
一般的な売却が難しい場合、 別の手放し方を検討する方法があります。
相続や共有関係で話し合いが難しい場合は、 専門家の確認が必要になることがあります。
売却するか残すか、 片付け費用をどうするか、 共有名義をどう考えるかなど、 兄弟間の問題には複数の論点があります。
売却・管理・片付け・解体・譲渡など、 選択肢を整理したい方へ。
空き家の相談窓口 →家具や家電、生活用品などが残り、 家族だけでは片付けが難しい方へ。
空き家片付けセンター →売却が難しい空き家を、 0円譲渡などで次の使い手へつなぐ方法を検討したい方へ。
空き家マッチングセンター →今回の空き家を兄弟姉妹で相続した100人への調査では、 第1位は 「売却するか残すかで意見が分かれた」31人 でした。
続いて、 管理費・固定資産税24人、 話し合いが進まず放置18人、 片付け費用11人、 共有名義9人、 連絡問題7人 となっています。
兄弟間の問題は、 単なる家族間の感情だけではありません。
物件の状態を確認する → 費用と管理状況を確認する → 各人の考えを確認する → 選択肢を整理する → 必要に応じて専門家へ相談する。
同じ情報を共有しながら 空き家の今後を考えることが、 話し合いを進める第一歩になります。


