空き家所有者100人に聞いた
「相続で困ったこと」ランキング
親が亡くなり実家を相続することになっても、 すぐに空き家をどうするか決められるとは限りません。
相続登記、相続人同士の話し合い、 遺品や家財の整理、 売却するか残すかの判断など、 複数の問題が同時に発生することがあります。
今回は空き家所有者100人への調査をもとに、 「相続で困ったこと」をランキング形式で紹介します。
調査概要
調査対象:空き家を所有・管理した経験のある方
調査人数:100人
調査テーマ:空き家の相続で困ったこと
調査主体:空き家のいろは編集部
この記事では、 調査で上位となった5つの悩みを紹介します。
空き家の相続で困ったことランキング
| 順位 | 相続で困ったこと |
|---|---|
| 1位 | 名義変更の手続きが分からない |
| 2位 | 相続人の確認・話し合いが大変 |
| 3位 | 遺品整理・残置物の片付けが進まない |
| 4位 | 売るべきか、残すべきか判断できない |
| 5位 | 実家じまいをどう進めればいいか分からない |
一方で、相続人同士の話し合い、家財整理、 売却判断、実家じまいも上位となっており、 空き家相続では複数の課題が重なりやすいことが分かります。
第1位|名義変更の手続きが分からない
最も上位となった悩みは、 相続した家や土地の名義に関する手続きでした。
- 亡くなった親の名義のままになっている
- 何の書類が必要なのか分からない
- 法務局でどのような手続きをするのか分からない
- 誰へ相談すればよいのか分からない
不動産を相続した場合は、 相続登記について確認する必要があります。
原則として、不動産を相続したことを知り、 かつその所有権を取得したことを知った日から 3年以内に相続登記を申請する必要があります。
個別の事情によって必要な手続きは異なるため、 具体的な案件については法務局や司法書士等へ確認してください。
売却・譲渡などを考える場合にも、 まず登記や所有関係を整理することが重要です。
第2位|相続人の確認・話し合いが大変
第2位は、 「相続人の確認・話し合いが大変」でした。
誰が相続人になるのかを確認するために、 戸籍などを確認する必要が生じることがあります。
さらに、 相続人が複数いる場合には、 空き家をどうするかについて考え方が異なることもあります。
- 売却して手放したい
- 実家なので残しておきたい
- 将来使う可能性がある
- 片付け・修繕費を誰が負担するか
- 誰が管理するのか
所有を続ける場合は、 固定資産税や管理、修繕などについても 誰が対応するのか確認しておくことが大切です。
相続手続き全体が複雑で進められない場合
相続では、 不動産だけでなく、 相続人の確認や必要書類の収集など、 複数の手続きが関係することがあります。
「何から始めればいいか分からない」 「自分だけでは手続きを整理できない」 という場合は、 相続手続きの専門サービスへ相談する方法もあります。
相続アシストは、 相続税申告を含む相続手続きについて 専門家チームへ相談できるサービスです。
仕事や遠方居住などで手続きを進めにくい方や、 必要な手続きを整理したい方は、 サービス内容を確認してみてください。
相続アシストの内容を確認する →第3位|遺品整理・残置物の片付けが進まない
第3位は、 「遺品整理・残置物の片付けが進まない」でした。
相続した実家には、 家具・家電・衣類・布団・食器・写真・書類など、 長年の生活用品が残されていることがあります。
- 思い出の品があり処分を決められない
- 家財の量が多い
- 遠方に住んでいて頻繁に通えない
- 家族だけでは作業が難しい
大切な書類や思い出の品が含まれている可能性もあるため、 最初からすべてを処分するのではなく、 残す物・確認する物・整理する物を分けながら進めることが大切です。
今後の方針によって、 どこまで片付ける必要があるのかが変わる場合があります。
第4位|売るべきか、残すべきか判断できない
第4位は、 「売るべきか、残すべきか判断できない」でした。
空き家の選択肢は、 売却だけではありません。
市場で売却できる可能性を確認します。
将来利用する予定がある場合は、 必要な管理を続けます。
建物の状態や地域によっては、 賃貸などを検討できる場合があります。
一般的な売却が難しい場合、 次の使い手へつなぐ方法を検討します。
建物を残すことが難しい場合は、 解体後の土地利用も含めて検討します。
方向性が決まらない場合は、 選択肢を整理するところから始めます。
第5位|実家じまいをどう進めればいいか分からない
第5位は、 「実家じまいをどう進めればいいか分からない」でした。
実家じまいには、 複数の確認や判断が関係します。
- 相続・所有関係を確認する
- 家族・相続人で今後について話し合う
- 重要書類・思い出の品を確認する
- 家財・残置物を整理する
- 建物と土地の状態を確認する
- 売却・管理・活用・譲渡・解体を比較する
- 最終的な実家の方向性を決める
一度にすべてを解決しようとせず、 順番に整理することが重要です。
相続した空き家で最初に確認したい5つのこと
相続した実家について、 いきなり片付けや売却を始める必要はありません。
まずは現在の状況を整理しましょう。
- 現在の登記・所有者を確認する
- 相続人を確認する
- 建物・土地の状態を確認する
- 家財・残置物の量を確認する
- 今後その家を使う人がいるか確認する
まず相続関係と空き家の現状を把握し、 その後に売却・管理・片付け・譲渡・解体などを比較することで、 判断しやすくなります。
相続手続きと空き家の問題は、 分けて整理すると考えやすくなります。
売却・管理・片付け・解体・譲渡など、 今後の方向性を整理したい方へ。
空き家の相談窓口 →遺品や家具、家電などが大量に残り、 片付けが進まない方へ。
空き家片付けセンター →一般的な売却以外に、 0円譲渡などを検討したい方へ。
空き家マッチングセンター →今回の空き家所有者100人への調査では、 相続で困ったことの第1位は 「名義変更の手続きが分からない」でした。
続いて、 相続人の確認・話し合い、 遺品整理・残置物、 売却するか残すかの判断、 実家じまいの進め方が上位となっています。
空き家相続では、 相続手続きだけを終わらせても 家そのものの問題が残ることがあります。
反対に、 家を片付けるだけでは 相続・所有関係の問題は解決しません。
相続関係を整理する → 空き家の状態を確認する → 家族で方向性を考える → 必要な片付けをする → 売却・管理・譲渡・解体などを選ぶ。
この順番を意識すると、 何から始めるべきか整理しやすくなります。


