空き家所有者100人に聞いた
「管理で困ったこと」ランキング
誰も住んでいない空き家でも、 敷地や建物の状態を確認しながら管理していく必要があります。
草刈り・庭木、遠方からの見回り、 換気や水回り、近隣対応、防犯など、 所有して初めて分かる負担もあります。
そこで空き家を所有・管理した経験のある100人に、 「空き家管理で困ったこと」を聞きました。
調査概要
調査対象:空き家を所有・管理した経験のある方
調査人数:100人
調査テーマ:空き家の管理で困ったこと
調査形式:複数回答形式
調査主体:空き家のいろは編集部
複数回答形式のため、回答数の合計は100を超えています。
空き家管理で困ったことランキング
| 順位 | 管理で困ったこと | 回答数 |
|---|---|---|
| 1位 | 草刈り・庭木の管理が大変だった | 71人 |
| 2位 | 遠方で見に行けなかった | 66人 |
| 3位 | 換気や通水ができなかった | 58人 |
| 4位 | 近隣から苦情が来た | 45人 |
| 5位 | 防犯面が心配だった | 39人 |
さらに「遠方で見に行けない」66人、 「換気や通水ができない」58人と続き、 日常的な管理そのものに負担を感じる所有者が多い結果となりました。
第1位|草刈り・庭木の管理が大変だった【71人】
最も多かった回答は、 「草刈り・庭木の管理が大変だった」でした。
人が住まなくなり、 日常的に庭を手入れする人がいなくなると、 雑草や庭木の管理が後回しになりやすくなります。
特に草木が成長しやすい時期は、 しばらく現地へ行かない間に 敷地の状態が大きく変わることがあります。
- 年に何度も草刈りが必要だった
- 庭木が隣の敷地にはみ出してしまった
- 年齢とともに自分で管理することが難しくなった
- 業者へ依頼すると費用がかかった
草木が道路や隣地へ越境すれば、 近隣との問題につながる場合もあります。
第2位|遠方で見に行けなかった【66人】
第2位は、 「遠方で見に行けなかった」でした。
相続した実家が県外にある場合など、 現地を確認するだけでも移動時間と交通費が必要になります。
- 片道数時間かかるため頻繁に行けなかった
- 交通費や宿泊費が負担だった
- 仕事の休みが取れず確認が後回しになった
- 冬場は雪や道路状況によって行きにくかった
遠方管理については、 別の100人調査でも詳しくまとめています。
第3位|換気や通水ができなかった【58人】
第3位は、 「換気や通水ができなかった」でした。
長期間閉め切った建物では、 季節や建物の状態によって湿気がこもり、 カビや臭いなどが発生する場合があります。
また、水回りを長期間使用しないことで、 排水トラップの水が減り、 排水口から臭いが上がってくる場合もあります。
- しばらく見に行けず室内にカビが発生していた
- 水回りから臭いがしていた
- 湿気で畳や押し入れが傷んでいた
- 換気などのためだけに現地へ行くのが大変だった
冬季に凍結する地域では、水道の管理方法などにも注意が必要です。 長期間使用しない住宅について不明な点がある場合は、 水道事業者や設備業者などへ確認してください。
第4位|近隣から苦情が来た【45人】
第4位は、 「近隣から苦情が来た」でした。
空き家の敷地や建物の状態によっては、 所有者だけでなく周辺へ影響する場合があります。
- 雑草が伸びていると連絡が来た
- 落ち葉が隣家の敷地へ入ってしまった
- 害虫や動物について指摘された
- 台風後に屋根や外壁の状態を心配された
特に遠方に住んでいると、 所有者自身が問題を発見する前に、 近隣からの連絡で初めて気づくことがあります。
第5位|防犯面が心配だった【39人】
第5位は、 「防犯面が心配だった」でした。
長期間人の出入りがなく、 郵便物がたまっていたり、 敷地が荒れていたりすると、 外から見て長期間使われていないことが分かりやすくなる場合があります。
- 窓などが壊されていないか心配だった
- 郵便物がたまっていた
- 不審者が入っていないか不安だった
- 火災などが起きないか心配だった
定期的に外観を確認し、 郵便物や敷地の状態を整えることも 空き家管理の一部です。
空き家管理にはどのくらい費用がかかる?
管理の悩みと同時に考えておきたいのが、 空き家を維持するための費用です。
草刈りや庭木の手入れ、 修繕、遠方からの交通費など、 管理方法や空き家の状態によって負担は変わります。
空き家のいろはでは、 空き家所有者100人に 「空き家管理にかかった費用」についても調査しています。
管理費だけでなく固定資産税などの負担もある
空き家を所有し続ける場合は、 草刈りや修繕などの管理費だけでなく、 固定資産税などの負担も考える必要があります。
「使っていないのに費用だけかかっている」 と感じるようになったら、 今後も管理を続けるのかを考えるタイミングかもしれません。
税金、修繕、交通費、草刈りなどを合わせて、 「この空き家を今後何年間維持するのか」を考えてみましょう。
空き家を管理するなら確認したい6つのポイント
屋根、外壁、雨樋、窓などに 大きな異常がないか確認します。
雑草や庭木が道路・隣地へ 越境していないか確認します。
雨漏り、湿気、カビ、害虫など 室内の変化を確認します。
郵便物が大量にたまり、 長期間不在だと分かりやすい状態になっていないか確認します。
水道・排水・電気などについて、 利用状況に応じた管理方法を確認します。
草木、落ち葉、建物の破損などが 周囲へ影響していないか確認します。
管理が負担になったら「管理を続けるか」を考える
空き家管理で重要なのは、 すべてを自分で完璧に行うことではありません。
将来自分や家族が利用する予定があるなら、 必要な管理方法を決めて維持していくことになります。
一方で、 今後利用する予定がない空き家について、 何年も管理費や税金を負担し続けるのであれば、 別の選択肢も比較してみる価値があります。
将来利用する予定がある場合は、 定期的に状態を確認して維持します。
家財や残置物を整理し、 売却や活用に進みやすい状態を整えます。
利用予定がない場合は、 不動産として売却できる可能性を確認します。
一般的な売却が難しい場合は、 空き家バンクや0円譲渡など別の方法を検討します。
空き家を長期間放置することで起こり得る問題については、 こちらの記事でも詳しく解説しています。
「遠くて見に行けない」 「草刈りが大変」 「家財も残ったまま」 「今後使う予定がない」など、 空き家の状況はそれぞれ異なります。
管理だけで考えず、 片付け・売却・譲渡なども含めて 今後の方向性を整理することができます。
何から始めればよいか分からない方へ。
空き家の相談窓口 →遠方の実家や空き家に残った家具・家財を整理したい方へ。
空き家片付けセンター →一般的な売却が難しく、0円譲渡なども検討したい方へ。
空き家マッチングセンター →今回の100人調査では、 空き家管理で困ったことの第1位は 「草刈り・庭木の管理が大変だった」71人でした。
続いて、 「遠方で見に行けなかった」66人、 「換気や通水ができなかった」58人、 「近隣から苦情が来た」45人、 「防犯面が心配だった」39人となっています。
空き家を所有している以上、 一定の管理が必要になる場面があります。
しかし、今後利用する予定がないのであれば、 「どう管理するか」だけでなく 「いつまで管理するのか」まで考えることが重要です。
管理が大きな負担になる前に、 片付け・売却・活用・譲渡なども含めて、 今後の方向性を整理してみましょう。


