空き家所有者100人に聞いた
「売却で困ったこと」ランキング
相続した実家や使っていない空き家を 「売って手放したい」と考えても、 すぐに売却まで進められるとは限りません。
売れない、家財が残っている、 どこへ相談すればいいか分からない、 解体すべきか判断できないなど、 売却前の段階で困ることもあります。
今回は全国の空き家所有者100人への調査をもとに、 「空き家を売却しようと思った時に困ったこと」を ランキング形式で紹介します。
調査概要
調査対象:空き家を所有・管理した経験のある方
調査人数:100人
調査テーマ:空き家を売却しようと思った時に困ったこと
調査形式:複数回答形式
調査主体:空き家のいろは編集部
今回は複数回答形式のため、 各項目の回答数を合計すると100人を超えます。
空き家売却で困ったことランキング
| 順位 | 困ったこと | 回答数 |
|---|---|---|
| 1位 | 思ったより売れなかった | 68人 |
| 2位 | 残置物が多く売却できなかった | 61人 |
| 3位 | どの不動産会社へ相談すればよいか分からなかった | 57人 |
| 4位 | 解体するべきか迷った | 49人 |
| 5位 | 相続手続きが終わっていなかった | 42人 |
しかし、2位以下を見ると、 残置物、不動産会社選び、解体、相続など、 「売却する以前の問題」も多いことが分かります。
第1位|思ったより売れなかった
最も多かった回答は、 「思ったより売れなかった」でした。
空き家が売却できるかどうかは、 築年数だけで決まるものではありません。
土地や建物の状態、立地、接道、 権利関係、価格設定、 地域の需要など、さまざまな条件が関係します。
- すぐに売れると思っていたが問い合わせが少なかった
- 相談した不動産会社では取り扱いが難しかった
- 売却まで時間がかかり、管理の負担が続いた
価格や売却方法を見直すほか、 物件によっては買取、空き家バンク、 0円譲渡やマッチングなど別の出口を検討できる場合があります。
第2位|残置物が多く売却できなかった
第2位は、 「残置物が多く売却できなかった」で61人でした。
長年暮らした実家には、 家具・家電・衣類・食器・写真・仏壇・農機具など、 大量の家財が残っていることがあります。
- 親の荷物が多く、どこから片付ければよいか分からなかった
- 片付け費用が心配だった
- 遠方に住んでいて片付けへ通えなかった
ただし、 売却や譲渡の方法によっては、 必ずしも所有者が最初にすべての家財を処分しなければならないとは限りません。
まず物件の方向性を確認し、 どこまで片付ける必要があるのか整理しましょう。
第3位|どの不動産会社へ相談すればよいか分からなかった
第3位は、 「どの不動産会社へ相談すればよいか分からなかった」で57人でした。
ひと口に空き家といっても、 状態は大きく異なります。
一般的な中古住宅として 売却できる可能性があります。
修繕前提の物件として 検討される場合があります。
古家付き土地などとして 売却を検討する方法があります。
買取・譲渡など、 別の手放し方まで比較することが重要です。
「大手だから」 「地元だから」 という理由だけで決めるのではなく、 その空き家の条件を扱えるかどうか を確認することが大切です。
第4位|解体するべきか迷った
第4位は、 「解体するべきか迷った」で49人でした。
古い空き家を売却するとき、 建物付きのまま売るのか、 解体して土地として売るのかは大きな判断です。
- 解体費用をかけても売却できるか分からなかった
- 建物付きのまま売れないか確認したかった
- 解体後の税負担がどう変わるのか不安だった
解体して更地にしたからといって、 売却が約束されるわけではありません。
建物を壊すと元には戻せないため、 建物付きでの売却・譲渡なども確認したうえで判断しましょう。
第5位|相続手続きが終わっていなかった
第5位は、 「相続手続きが終わっていなかった」で42人でした。
相続した空き家を売却する場合は、 誰がその不動産を相続するのか、 現在の登記や権利関係がどうなっているのかを 確認する必要があります。
- 名義が亡くなった親のままだった
- 兄弟・親族で意見がまとまっていなかった
- 必要な書類の準備に時間がかかった
具体的な手続きについては、 法務局や税務署、司法書士・税理士など、 内容に応じた専門機関・専門家へ確認してください。
空き家売却は「売り出す前」の整理が重要
今回の100人調査を見ると、 売却そのものだけでなく、 売却前の準備で困った人が多いことが分かります。
- 所有者・相続関係を確認する
- 建物・土地の状態を確認する
- 家財・残置物の状況を確認する
- 売却できる可能性を確認する
- 片付けや修繕が必要か判断する
- 解体前に建物付きで売れないか確認する
- 売れない場合の別の出口も検討する
先に売却可能性を確認することで、 不要な作業を避けられる場合もあります。
売れない空き家には、一般売却以外の選択肢もある
今回の調査第1位は、 「思ったより売れなかった」でした。
一般的な売却が難しい場合でも、 すぐに「もう手放せない」と決める必要はありません。
現在の売却条件が市場に合っているか確認します。
物件の条件によっては、 仲介とは別に買取を検討する方法があります。
地域によっては自治体等が運営する 空き家バンクを利用できる場合があります。
価格よりも手放すことを優先する場合、 次の使い手につなぐ方法を検討できます。
価格なのか、建物なのか、立地なのか、 残置物なのか、権利関係なのかを整理してから、 次の方法を選ぶことが重要です。
空き家の手放し方は、 一般的な不動産売却だけではありません。
仲介による売却、不動産買取、 訳あり物件の相談、0円譲渡など、 物件の状況によって検討できる方法が変わります。
「自分の空き家は、どの方法から検討すればいい?」 という方は、こちらで手放し方を整理しています。
空き家を売りたい人へ|手放す方法を詳しく見る →空き家は、 売却だけを単独で考えるより、 相続・片付け・解体・譲渡まで含めて整理することで 進めやすくなることがあります。
売却できるか分からない、 何から始めればよいか分からない方へ。
空き家の相談窓口 →今回の調査第2位。 家具・家電・生活用品などが大量に残っている方へ。
空き家片付けセンター →売れない空き家を、 0円譲渡などで次の使い手へつなぐ方法を検討したい方へ。
空き家マッチングセンター →今回の空き家所有者100人への調査では、 空き家売却で困ったことの第1位は 「思ったより売れなかった」68人でした。
続いて、 残置物61人、不動産会社選び57人、 解体判断49人、相続手続き42人 という結果になっています。
空き家売却が進まない原因は、 価格や買い手だけとは限りません。
相続 → 建物・土地 → 残置物 → 売却可能性 → 解体判断 の順に問題を整理していくことが重要です。
そして一般的な売却が難しい場合は、 買取・空き家バンク・0円譲渡・マッチングなど、 別の出口まで比較してみましょう。


