空き家所有者100人に聞いた
「0円譲渡して良かったこと」ランキング
売りたくても売れない、 遠方で管理が難しい、 解体するか迷っている――。
こうした空き家を次の利用者へ引き継ぐ方法として、 0円譲渡を検討するケースがあります。
今回は空き家所有者100人を対象に、 「0円譲渡して良かったこと」を調査しました。
調査概要
調査対象:空き家所有者100名
調査方法:インターネットアンケート
調査主体:空き家のいろは編集部
調査内容:0円譲渡して良かったこと
0円譲渡して良かったことランキング
| 順位 | 良かったこと | 人数 |
|---|---|---|
| 1位 | 固定資産税や維持費の負担がなくなった | 34人 |
| 2位 | 管理の悩みから解放された | 26人 |
| 3位 | 誰かに活用してもらえて安心した | 18人 |
| 4位 | 近隣トラブルの不安がなくなった | 11人 |
| 5位 | 解体費用をかけずに手放せた | 7人 |
| 6位 | 相続問題が整理できた | 4人 |
上位を見ると、 売却益よりも 「所有し続ける負担から離れられたこと」 を良かった点として挙げる回答が多い結果でした。
第1位|固定資産税や維持費の負担がなくなった 34人
最も多かったのは、 「固定資産税や維持費の負担がなくなった」で34人でした。
空き家を所有している間は、 固定資産税などの税負担に加えて、 建物や敷地の状態によっては 草刈り、修繕、保険などの費用が発生することがあります。
0円譲渡によって所有権が移転し、 以前の所有者がその不動産を所有しなくなれば、 その後の所有に伴う負担から離れられることになります。
固定資産税などの具体的な扱いについては、 契約条件や自治体の課税関係を確認してください。
第2位|管理の悩みから解放された 26人
第2位は、 「管理の悩みから解放された」で26人でした。
空き家では、 雑草や庭木の確認、 建物の状態確認、 地域によっては雪への対応などが 必要になることがあります。
特に遠方に住んでいる場合、 現地へ行くための時間や交通費も負担になります。
自分や家族が今後利用しない不動産について、 管理を続ける必要がなくなることも 大きな意味があります。
第3位|誰かに活用してもらえて安心した 18人
第3位は、 「誰かに活用してもらえて安心した」で18人でした。
相続した実家などでは、 金銭的な価値とは別に、 家族との思い出が残っていることがあります。
そのため、 「壊してなくすより、 誰かに使ってもらえる方が手放しやすい」 と感じる人もいます。
所有者にとって不要になった建物でも、 DIY、移住、事業利用など、 別の目的を持つ人にとって価値がある可能性があります。
第4位|近隣トラブルの不安がなくなった 11人
第4位は、 「近隣トラブルの不安がなくなった」で11人でした。
空き家では、 雑草や庭木、 建物の一部の破損、 害虫・害獣などによって 周辺への対応が必要になることがあります。
所有者が遠方の場合は、 問題が発生してもすぐ現地へ行けないことが 心理的な負担になることもあります。
ただし、 譲渡前に生じている問題や契約上の責任まで すべて自動的になくなるという意味ではありません。 物件の状態は事前に双方で確認することが重要です。
第5位|解体費用をかけずに手放せた 7人
第5位は、 「解体費用をかけずに手放せた」で7人でした。
古い空き家を所有していると、 「売れないなら解体するしかないのでは」 と考えることがあります。
しかし、 建物の状態や利用目的によっては、 現状のまま譲り受けたい人が 見つかる可能性があります。
建物の状態や安全性、 契約条件によっては 修繕や解体などが必要になるケースもあります。 解体を決める前に、 現状のまま引き継げる可能性を確認するという考え方です。
第6位|相続問題が整理できた 4人
第6位は、 「相続問題が整理できた」で4人でした。
相続した空き家について、 誰も利用する予定がないにもかかわらず、 そのまま所有し続けるケースがあります。
また、 共有名義になっている場合などは、 家族で今後の方針を話し合う必要があります。
所有者や共有者、 相続登記の状況などによって 必要な手続きが異なります。 権利関係が複雑な場合は、 司法書士・弁護士など専門家への確認が必要です。
0円譲渡は「高く売る」より「負担を整理する」選択肢
今回の調査で特徴的なのは、 0円譲渡後に良かったと感じたことの上位が、 売却益ではなかったことです。
固定資産税や維持管理に関する負担を続けなくてよくなった。
遠方から草刈りや建物確認のために通う必要がなくなった。
思い入れのある実家を単に壊すのではなく、 新しい利用者へつなげられた。
利用しない空き家をそのまま次世代へ残さずに済んだ。
売買価格を付けなくても、 その建物や土地を必要としている人が 見つかる可能性があります。
0円譲渡を決める前に、売却・買取の可能性も確認する
0円譲渡して良かったという結果がある一方で、 すべての空き家を最初から0円で譲る必要はありません。
物件によっては、 通常の不動産売却、 不動産会社による買取、 難しい条件の物件を扱う専門会社への相談などで 手放せる可能性があります。
売却できる可能性がある物件なら、 まず売却・買取を検討することができます。
一方で、 立地、建物の状態、接道、権利関係などの理由から 一般的な売却が難しい空き家では、 0円譲渡が現実的な出口になる場合があります。
売却 → 買取 → 専門相談 → 0円譲渡 など、物件の状況に応じて比較してみましょう。
空き家を売りたい人へ|売却・買取・0円譲渡など手放す方法を見る →
不動産会社へ相談しても売れない。
管理を続けるのが難しい。
解体する前に誰かに使ってもらえないか確認したい。
このような空き家については、 空き家マッチングセンターで 0円譲渡を含めた次の使い手探しを検討できます。
0円譲渡・空き家マッチングを見る →0円譲渡を検討する前に確認したいこと
現在の登記名義や、 共有者がいるかを確認します。
老朽化や残置物、 接道など物件の状況を整理します。
相続人や共有者がいる場合は、 今後の方向性を確認します。
契約・登記・税金など、 売買価格以外の費用も確認します。
不動産を譲渡する場合は、 契約や所有権移転登記などの手続きが必要です。 税務・登記については個別条件によって異なるため、 必要に応じて専門家へ確認してください。
0円譲渡を考えている方に読んでほしい記事
売れない、管理負担、固定資産税など、 所有者100人が0円譲渡を考えた理由を紹介しています。
0円譲渡を検討した理由ランキング →立地、老朽化、残置物、価格など、 売却できなかった理由を整理しています。
売れなかった理由ランキング →今回の空き家所有者100人への調査では、 0円譲渡して良かったことの第1位は 「固定資産税や維持費の負担がなくなった」34人 でした。
続いて、 管理の悩みから解放された26人、 誰かに活用してもらえて安心した18人、 近隣トラブルの不安がなくなった11人、 解体費用をかけずに手放せた7人、 相続問題が整理できた4人 という結果です。
0円譲渡は、 高く売ることを目的とする方法ではありません。
一方で、 売却できる可能性が残っている物件まで 最初から0円で譲る必要もありません。
まず売却・買取できる可能性を確認する → 一般的な売却が難しければ別の方法を確認する → それでも難しい場合は0円譲渡を検討する。
売却が難しく、 管理や維持費の負担を続けたくない空き家にとって、 0円譲渡は 次の所有者へつなぐための出口の一つ と考えることができます。
※本記事は「空き家のいろは編集部」による独自アンケート調査をもとに作成しています。 実際の税金、管理責任、契約、登記、費用などは、 物件の状況や契約条件、法令、税制によって異なります。


