実家じまい|なぜ、早めの対処が望ましいのか?

実家じまいの基礎知識

実家じまいはなぜ早めがいい?
片付け・相続・売却までの進め方

親が高齢になった、施設へ入居した、親が亡くなって実家が空き家になった――。 そんなときに考えることになるのが「実家じまい」です。

しかし実家じまいは、単なる家の片付けではありません。 家財整理、相続、不動産、空き家管理、売却や解体、 そして家族の気持ちの整理まで関係します。

この記事では、実家じまいを早めに考えた方がよい理由と、 実際に何から始めればよいのかを順番に解説します。

そもそも「実家じまい」とは?

実家じまいとは、親や祖父母などが暮らしていた実家について、 家財を整理し、相続や不動産の手続きを行い、 最終的に売却・譲渡・解体・活用などによって今後の方向性を決めていくことです。

実家じまい=「家を捨てること」ではありません。

家族の思い出や大切なものを整理しながら、 誰も住まなくなった家を今後どうするのか決めていく作業と考えると分かりやすいでしょう。

家財・遺品の整理

家具、家電、衣類、写真、書類、思い出の品などを整理します。

相続・名義の確認

土地・建物の所有者や相続人、登記状況などを確認します。

空き家の管理

今後の方針が決まるまで、建物や庭などを適切に管理します。

今後の方針を決める

売却、活用、譲渡、解体などから状況に合った方法を検討します。

実家じまいは、なぜ早めに考えた方がいい?

実家じまいを後回しにすると、 家だけでなく家財、庭、相続手続きなどの問題が積み重なることがあります。

① 家財整理に時間がかかる

長年暮らした実家には想像以上の量の家財が残っていることがあります。 一日や二日ですべて整理できるとは限りません。

② 建物が傷んでいく

人が住まなくなると、換気不足や雨漏りなどの異変に気付きにくくなります。 時間の経過とともに修繕負担が大きくなることもあります。

③ 庭や敷地の管理が必要になる

草木の繁茂や落ち葉などによって、 近隣への影響が生じることがあります。

④ 税金・維持費が続く

誰も住んでいなくても、所有している間は固定資産税や管理・修繕などの負担が生じます。

⑤ 家族で判断しにくくなる

相続人が複数いる場合などは、 時間が経つほど関係者が増えたり、話し合いが難しくなったりする場合があります。

⑥ 遠方だと負担が大きくなる

実家が遠方にある場合、片付けや草刈り、建物確認のたびに移動が必要となり、 時間・交通費の負担も増えていきます。

「まだ大丈夫」と思っている間に、少しずつ準備することがポイントです。
実家じまいは、急いですべてを処分することではありません。 家族で話し合い、大切なものを確認し、今後の方向性を少しずつ決めていくことが重要です。

実家じまいは何から始める?基本の6ステップ

STEP 1
家族で今後について話し合う 親が元気な場合は、実家や家財を今後どうしたいのか本人の希望も確認します。
STEP 2
土地・建物の名義を確認する 登記事項や固定資産税の資料などから、土地・建物の所有状況を確認します。
STEP 3
重要書類・大切なものを探す 通帳、印鑑、権利関係の書類、写真、貴重品などを先に確認します。
STEP 4
家財を仕分けする 残すもの、譲るもの、売るもの、処分するものに分けていきます。
STEP 5
家と土地の状態を確認する 雨漏り、設備、庭、道路状況などを確認し、今後利用できる状態か整理します。
STEP 6
売却・活用・譲渡・解体などを決める 建物や土地の状態、家族の希望、地域の需要などを踏まえて方向性を決めます。

実家の家財はどう片付ければいい?

実家じまいで特に時間がかかりやすいのが、家の中の整理です。 何十年も生活した家では、家具や家電だけでなく、 書類や写真など大量の物が残っていることがあります。

最初に4つへ仕分けする

  • 残すもの:家族で使うもの、思い出の品など
  • 譲るもの:親族や知人などへ引き継ぐもの
  • 売るもの:買取可能な家具、家電、骨董品など
  • 処分するもの:今後使用しない生活用品など

思い出の品は急いで処分しない

写真、手紙、アルバム、記念品などは、 一度処分すると元に戻すことができません。 迷うものは一時的に保管し、家族と確認してから判断する方法もあります。

写真や書類の一部はデジタル化して残す方法もあります。

空き家のいろは運営関連サービス

実家の片付けを自分たちだけで進めるのが難しい方へ

家具や家電、生活用品などが大量に残っている場合や、 実家が遠方にあり何度も片付けに通うことが難しい場合は、 専門サービスへ相談する方法があります。

「空き家片付けセンター」では、 空き家・実家の残置物撤去や片付けについて相談できます。

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親が亡くなった場合は相続・登記も確認する

親が亡くなったことをきっかけに実家じまいを行う場合は、 家財整理だけでなく相続手続きも関係します。

誰が不動産を相続するのかを確認し、 土地・建物の登記状況なども整理していきます。

確認しておきたいこと
  • 相続人は誰か
  • 遺言書はあるか
  • 土地・建物の名義は誰か
  • 土地は何筆あるか
  • 未登記の建物はないか
  • 固定資産税の対象となる不動産は何か
相続した空き家について詳しく知りたい方へ

相続人の確認から登記、片付け、その後の売却などについては、 こちらの記事で詳しく解説しています。

空き家を相続したらどうする? →

実家じまいでは「心の整理」も大切

実家は単なる建物ではありません。 子ども時代の思い出、家族との時間、 親や祖父母が暮らしてきた記憶が残っている場所です。

そのため、頭では「片付けなければ」と分かっていても、 実際に物を捨てたり家を手放したりする段階になると、 なかなか進められないことがあります。

写真・動画を残す

家や部屋、庭などを撮影して記録として残す方法があります。

家族と思い出を話す

家族で思い出を共有する時間をつくることも、気持ちの整理につながります。

迷うものは保留する

すぐに判断できない品まで無理に処分する必要はありません。

一度に終わらせようとしない

時間をかけて少しずつ進めることも、実家じまいの方法の一つです。

片付けた後の実家はどうする?

家財を整理したら、実家そのものを今後どうするのか考えます。 選択肢は売却だけではありません。

売却する

中古住宅または土地として買い手を探します。

活用する

賃貸、DIY、店舗などとして利用できる場合があります。

管理する

すぐに手放さず、将来に備えて維持管理します。

0円譲渡

売却が難しい場合、次の使い手へ無償でつなぐ方法があります。

空き家引取り

通常の売却が難しい場合に、別の手放し方を検討します。

解体する

老朽化などを踏まえ、建物を解体する方法もあります。

実家じまいをせず、空き家のまま放置すると?

実家じまいをしないこと自体が直ちに問題になるわけではありません。 しかし、誰も住まない状態が長く続く場合は、 建物や敷地の管理が必要です。

建物の老朽化

雨漏りや腐食などに気付くのが遅れることがあります。

草木・庭の問題

雑草や樹木が伸び、近隣へ影響することがあります。

防犯面の問題

長期間人の出入りがない状態が続くと、防犯上の懸念が生じる場合があります。

費用負担

固定資産税、管理、修繕などの費用が続きます。

すぐに売却・処分しない場合でも、 定期的に建物や敷地を確認することが大切です。

実家じまいのよくある質問

Q. 親が元気なうちから実家じまいを始めてもいいですか?

はい。むしろ、家財や不動産について本人の希望を確認できるうちに、 家族で話し合っておくことには大きな意味があります。

Q. 実家の物が多すぎて、どこから片付ければいいか分かりません。

まず通帳、印鑑、重要書類、写真など大切なものを確認し、 その後「残す・譲る・売る・処分する」に分けると整理しやすくなります。

Q. 遠方にある実家でも片付けを依頼できますか?

対応地域や作業条件は業者によって異なります。 遠方で何度も現地へ行くことが難しい場合は、 空き家片付けを扱う専門サービスへ相談する方法があります。

Q. 実家は片付けてから売った方がいいですか?

物件の状態や売却方法によって異なります。 先にすべて処分するのではなく、不動産の売却方法とあわせて判断した方がよい場合もあります。

Q. 実家が売れない場合はどうすればいいですか?

価格や売却方法を見直すほか、活用、0円譲渡、空き家引取り、 解体など別の方法を検討することもできます。

実家じまいで困ったら、問題に合わせて相談先を選ぶ

実家じまいは「片付け」だけで終わるとは限りません。 空き家の状態や家族の状況に合わせて、必要な相談先を選びましょう。

空き家片付けセンター

家財・残置物の整理や空き家片付けを相談したい方へ。

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空き家の相談窓口

相続・片付け・売却など、何から始めればよいか分からない方へ。

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空き家マッチングセンター

通常の売却が難しい空き家や0円譲渡などを検討している方へ。

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まとめ|実家じまいは「早く捨てる」のではなく「早めに整理を始める」

実家じまいで大切なのは、 家や家財を急いで処分することではありません。

まず家族で話し合い、 大切なもの、土地・建物の状況、相続関係などを一つずつ整理し、 そのうえで片付けや今後の方針を決めていくことが重要です。

特に、実家が遠方にある場合や家財が大量に残っている場合は、 時間が経つほど家族の負担が大きくなることがあります。

「まだ急がなくてもいい」と思える段階から少しずつ準備を始めることが、 実家じまいを無理なく進めるポイントです。