空き家所有者100人に聞いた
「空き家を放置して損したこと」ランキング
「そのうち片付けよう」 「いつか売却しよう」と考えている間に、 空き家を長期間放置してしまうケースがあります。
今回は空き家所有者100人を対象に、 空き家を放置したことで実際に「損した」「後悔した」と感じたことを調査しました。
調査概要
調査対象:空き家所有者100名
調査方法:インターネットアンケート
調査主体:空き家のいろは編集部
調査内容:空き家を放置して損したこと
空き家を放置したことによる負担は、 建物の老朽化だけではありません。 税金、維持費、売却価格、近隣関係、相続など、 さまざまな問題へ広がることがあります。
空き家を放置して損したことランキング
| 順位 | 損したこと | 人数 |
|---|---|---|
| 1位 | 建物の老朽化が進み修繕費が増えた | 31人 |
| 2位 | 固定資産税や維持費を払い続けた | 25人 |
| 3位 | 売却価格が下がった | 17人 |
| 4位 | 近隣から苦情がきた | 11人 |
| 5位 | 解体費用が高くなった | 9人 |
| 6位 | 相続人同士の話がまとまらなくなった | 7人 |
建物の劣化、維持費、売却価格という、 「お金」に直接関係する後悔が多い結果になりました。
第1位|建物の老朽化が進み修繕費が増えた【31人】
最も多かったのは、 建物の老朽化が進み、修繕費が増えたという回答でした。
空き家では日常的に建物を見る人がいないため、 雨漏り、湿気、床の傷み、外壁の劣化などの異常に気づくのが遅れる場合があります。
シロアリ被害なども、 見えない場所で進行していることがあります。
空き家とシロアリ被害について詳しく見る →第2位|固定資産税や維持費を払い続けた【25人】
空き家は誰も住んでいなくても、 所有している限り固定資産税などの負担が続きます。
さらに、草刈り、建物管理、修繕、火災保険など、 状態によってさまざまな維持費が発生します。
「何年も使わない家に費用を払い続けるより、 もっと早く方向性を決めればよかった」と感じる人もいます。
第3位|売却価格が下がった【17人】
築年数が経過したことや建物の状態が悪化したことで、 当初考えていた価格では売却できなかったというケースもあります。
不動産価格は立地や需要によって異なりますが、 建物の状態が査定に影響する場合があります。
将来的に売却する予定があるのであれば、 放置したまま何年も待つより、 早い段階で査定や売却可能性を確認することも大切です。
第4位|近隣から苦情がきた【11人】
空き家では、 雑草や庭木が伸びて隣地へ越境したり、 害虫・害獣が発生したりする場合があります。
屋根材や外壁などが傷めば、 強風時に周辺へ影響する可能性もあります。
自宅から離れた場所にある空き家ほど、 所有者自身が状況を把握できていないこともあるため、 定期的な確認が重要です。
空き家管理の記事を見る →第5位|解体費用が高くなった【9人】
長期間放置した結果、 建物の劣化や家財・残置物の問題が重なり、 解体までに必要な作業や費用が増えたと感じるケースがあります。
ただし、空き家だからといって 必ず解体した方がよいわけではありません。
売却、活用、譲渡などの可能性を確認したうえで、 建物を残すか解体するか判断することが重要です。
空き家解体の記事を見る →第6位|相続人同士の話がまとまらなくなった【7人】
相続した実家をそのままにしている間に、 相続人の生活状況が変わったり、 さらに相続が発生したりすることもあります。
所有者や相続人が増えるほど、 売却・解体・譲渡などについて 関係者間で合意を取ることが難しくなる場合があります。
相続した空き家は、 建物だけでなく「誰がどうするのか」も早めに整理することが重要です。
空き家を放置する前に確認したい4つのこと
雨漏り、外壁、床、シロアリ、庭木など、 現在どの程度管理が必要なのか確認します。
相続登記を含め、 現在誰が所有者になっているのか整理します。
「売れない」と決めつける前に、 不動産としての需要や査定を確認します。
自分や家族が利用する予定がないなら、 管理・売却・譲渡・解体などの方向性を考えます。
「まだ大丈夫」と思っている人ほど早めに考えたい
空き家の問題は、 一日で急に大きくなるとは限りません。
建物が少しずつ傷み、 草木が伸び、 税金や管理費を払い続け、 数年後に「もっと早く動けばよかった」と気づくケースがあります。
まず建物・土地・名義・家財の状況を確認し、 売却、管理、活用、片付け、0円譲渡、解体などの中から 選択肢を整理することが第一歩です。
空き家問題の今後について知りたい方は、 こちらの記事も参考にしてください。
空き家の状態や所有者の事情によって、 最適な方法は変わります。
売却・管理・片付け・解体など、何から考えるべきか分からない方へ。
空き家の相談窓口 →実家じまいや空き家に残った家具・家財を整理したい方へ。
空き家片付けセンター →一般的な売却以外の方法を検討したい方へ。
空き家マッチングセンター →今回の調査では、 空き家を放置したことで最も多く挙げられた後悔は、 建物の老朽化による修繕費の増加でした。
さらに、 固定資産税や維持費、 売却価格、 近隣トラブル、 解体費用、 相続人同士の問題など、 時間の経過とともにさまざまな負担へ広がっています。
空き家を所有している場合は、 「いつか考える」ではなく、 今の状態だけでも確認しておくことが重要です。


