相続・売却・片付け…空き家所有者100人に聞いた「本当の悩み」ランキング
相続した実家、使っていない家、遠方にある空き家。
「いつか何とかしなければ」と思いながらも、 何から始めればよいのか分からず、そのままになっている方は少なくありません。
空き家の問題は、片付けだけで終わるものではありません。 相続、名義変更、管理、売却、解体、固定資産税、近隣対応など、 さまざまな悩みが重なっていることが多いのが特徴です。
今回は、株式会社つなぐが運営する 「空き家の相談窓口」「空き家片付けセンター」「空き家マッチングセンター」に寄せられた相談内容をもとに、 空き家所有者の方が抱えやすい悩みをランキング形式でまとめました。
同じような悩みを抱えている方は、 ぜひご自身の状況と照らし合わせながらお読みください。
第1位 何から始めればよいかわからない
空き家所有者の悩みで特に多いのが、 「何から始めればよいかわからない」という相談です。
- 実家を相続したが、手続きが分からない
- 売るべきか、残すべきか判断できない
- 片付けから始めるべきか、売却相談から始めるべきか迷う
- 誰に相談すればよいのか分からない
- 名義変更や相続登記が終わっていない
空き家は、単なる「家の片付け」ではなく、 不動産・相続・税金・管理・解体などが関わる問題です。 そのため、一つひとつの判断が難しくなり、 結果として何年も放置されてしまうことがあります。
まず大切なのは、 「今の空き家がどの状態にあるのか」を整理することです。 相続手続きが必要なのか、家財が残っているのか、売却できる可能性があるのか、 管理が必要なのかを分けて考えることで、次の一歩が見えやすくなります。
第2位 家財・残置物の片付けができない
次に多いのが、 家財や残置物の片付けに関する悩みです。
- 荷物が多すぎて、どこから片付ければよいか分からない
- 遠方に住んでいて片付けに行けない
- 仏壇や遺品の扱いに困っている
- 重要書類や思い出の品を捨ててよいか判断できない
- 家族だけでは体力的に難しい
長年住んでいた実家には、 家具、衣類、食器、布団、書類、写真、仏壇、農機具、物置の荷物など、 想像以上に多くの物が残っているケースがあります。
特に相続後の片付けでは、 「捨てることへの罪悪感」や「親族間の確認」が必要になることもあり、 作業がなかなか進まないことがあります。
また、売却や解体を進める場合でも、 家財が残ったままだと次の手続きに進みにくいことがあります。 空き家の出口を考えるうえで、片付けは重要な第一歩になります。
第3位 売りたいけれど売れない
「できれば売却したい」と考えていても、 なかなか買い手が見つからない空き家もあります。
- 不動産会社に相談したが断られた
- 査定額が思ったより低かった
- 古い家で買い手が見つからない
- 地方・山間部・郊外で需要が少ない
- 残置物が多く、内覧できる状態ではない
空き家は、立地や建物の状態によって売却のしやすさが大きく変わります。 市街地に近い物件であれば売却の可能性がありますが、 築年数が古い、修繕が必要、残置物が多い、接道や権利関係に課題がある場合は、 通常の売却が難しくなることもあります。
売却が難しい場合でも、 片付けをして印象を整える、価格を見直す、解体を検討する、 または0円譲渡・空き家マッチングを検討するなど、 複数の選択肢があります。
第4位 遠方に住んでいて対応できない
遠方居住による悩みも非常に多い相談です。
- 東京・神奈川・埼玉・千葉など関東に住んでいる
- 実家が東北や地方にある
- 仕事があり、現地確認に行けない
- 草刈りや雪かきができない
- 近隣から連絡が来てもすぐ対応できない
空き家は、所有者が近くに住んでいないほど管理が難しくなります。 特に地方の実家では、年に数回しか帰省できず、 気づいたときには草木が伸びていたり、建物の傷みが進んでいたりすることがあります。
また、遠方に住んでいる場合、 片付けの立ち会い、見積もり、鍵の受け渡し、近隣対応などが大きな負担になります。 最近では、写真やLINEを使った相談、立ち会い不要の片付け、現地確認代行などを希望される方も増えています。
第5位 0円でもいいので手放したい
近年増えているのが、 「0円でもよいので空き家を手放したい」という相談です。
- 固定資産税を払い続けるのが負担
- 子どもに空き家を残したくない
- 売却できないと言われた
- 管理する人がいない
- 解体費用をかける余裕がない
空き家は、所有しているだけでも固定資産税や管理の負担が発生します。 建物が傷んでくると、近隣への影響や倒壊リスクも心配になります。
通常の売却が難しい場合でも、 「0円譲渡」や「空き家マッチング」によって、 使いたい人へ引き継ぐ方法を検討できる場合があります。
ただし、0円譲渡にも注意点があります。 権利関係、境界、残置物、建物の状態、登記手続きなどを確認したうえで進めることが大切です。
第6位 相続人同士で意見がまとまらない
空き家の相談では、 相続に関する悩みも多く寄せられます。
- 共有名義になっている
- 相続人が複数いる
- 相続人同士で売却するか残すか意見が違う
- 相続登記が終わっていない
- 誰が費用を負担するか決まらない
空き家を売却・解体・譲渡する場合、 所有者の確認が必要になります。 相続登記が終わっていない場合や、相続人が複数いる場合は、 関係者の同意が必要になることがあります。
「片付けたい」「売りたい」と思っても、 名義や相続関係が整理されていないと進められないケースがあります。 早い段階で、誰が所有者なのか、誰が判断できるのかを確認しておくことが大切です。
第7位 解体するかどうか悩む
建物が古くなっている場合、 解体を検討する方もいます。 しかし、解体には大きな費用がかかるため、簡単には判断できません。
- 解体費用が高い
- 解体後の固定資産税が心配
- 更地にしても使い道がない
- 売れるかどうか分からない
- 建物を残すべきか壊すべきか判断できない
解体すると建物の管理負担は減りますが、 土地の活用や売却の見込みがない場合、 更地のまま維持することになる可能性もあります。
そのため、解体は単独で考えるのではなく、 「解体後に売却できるのか」「駐車場や資材置き場など活用できるのか」 「0円譲渡の可能性はないのか」など、 出口とセットで考えることが重要です。
第8位 お金の負担が大きい
空き家を所有していると、 さまざまな費用が発生します。
- 固定資産税を払い続けている
- 草刈りや管理費用がかかる
- 片付け費用が用意できない
- 解体費用が高くて進められない
- 売却できないのに維持費だけかかる
空き家は使っていなくても費用がかかります。 さらに、建物の傷みが進むと修繕費や管理費が増えることもあります。
費用面で悩んでいる場合は、 「売却」「片付け後の売却」「0円譲渡」「解体」「管理継続」など、 複数の選択肢を比較することが大切です。
問い合わせにつながりやすい悩み
特に相談につながりやすいのは、次のような悩みです。
- 実家を相続したが、何から始めればいいかわからない
- 家財が多くて片付けられない
- 売れない空き家をどうしたらいいかわからない
- 遠方なので立ち会えない
- 0円でもいいので手放したい
これらの悩みは、一つだけでなく複数重なっていることが多いです。 たとえば、 「遠方にある実家を相続したが、家財が多く、売却も難しい」 というケースは珍しくありません。
空き家の悩みは、早めに整理することが大切
空き家の問題は、放置しても自然に解決することはほとんどありません。
時間が経つほど、 建物の傷み、草木の繁茂、近隣からの苦情、相続人の増加、費用負担など、 問題が大きくなることがあります。
ただし、最初からすべてを決める必要はありません。 まずは、 現在の状況を整理し、 どの選択肢が現実的なのかを確認することが大切です。
まとめ
空き家所有者の悩みで特に多いのは、次の8つです。
- 何から始めればよいかわからない
- 家財・残置物の片付けができない
- 売りたいけれど売れない
- 遠方に住んでいて対応できない
- 0円でもいいので手放したい
- 相続人同士で意見がまとまらない
- 解体するかどうか悩む
- お金の負担が大きい
空き家の悩みは、人によって状況が異なります。 しかし、多くの方が同じように 「何から始めればよいのか分からない」 という不安を抱えています。
まずは一人で抱え込まず、 空き家の状態、家財の量、相続の状況、売却や譲渡の可能性を整理することから始めてみましょう。
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